【台湾一周自転車旅】台北からスタートする「環島」の始まり。距離は約900キロ(Day0)
1年半ぶりに、海外での自転車旅が始まる。前回は、2016年5月に父と走行した中国・上海~南京350kmの旅。そして、今回の旅先は台湾。欧州へ行くときの乗り換え地としては何度か立ち寄ったことはあるけれど、正式に入国するのは初めての場所だ。「自転車で旅しやすく、航空券が安い場所」ということで、行くことを決めたのだが、隣国とはいえ意外とイメージがわかなかった。僕は旅の準備として、いつも地図を見て地理や国の外観を知ることから始めるので、まずはGoogle Mapsで検索してみた。
めっちゃ、近い。
●東回りで、台湾島一周
10/28 台東→車城(115km)
10/29 車城→高雄(90km)
10/30,31 高雄宿泊
11/1 高雄→嘉義(115km)
11/2 嘉義→台中(95km)
11/3 台中→台北(185km)
11/4,5 台北宿泊
11/6 台北→東京(空の便)
台湾島を一周することを「環島」という。ぐるっと一周できる自転車道路が整備されていて、台湾の大手自転車メーカー「GIANT」がサイクリングイベント開催していることもあり、近年サイクリングツーリズムが盛んとなっている。
西側から始める「反時計まわり」のコースが一般的とされているが、日程の関係や疲労がたまる旅の後半で、人の少ない東側の地域を走ることは寂しすぎるという個人的な理由から、今回は「時計まわり」で旅を行う。
台湾観光局が発行している「台湾一周サイクリングガイド」によると、東側は山間地域を通ることが多く難易度が高いとされているため、僕の旅程だと前半が難易度が高く、後半は比較的に楽なコースになる。
長距離自転車旅を海外で行うのは、15歳の時の「スペイン自転車旅」以来で、約7年ぶりとなる。写真はデジカメからスマホへ、道のりは紙の地図からGoogle Mapsへと変わり、旅を効率的に行うことができるようになった。利便性が高まった新しい旅のカタチの中で、あえて自転車で旅する魅力について考えてみる。どうせ出発からの数日間は、一人ぼっちの山登りサイクリングになる。長く続く山道に叫び(キレ)ながら、自分の限界を越えることの悦びを感じながら、ペダルを踏み進めていこう。